塩化亜鉛療法
当院で塩化亜鉛療法(いわゆるBスポット療法)を開始いたしました。この治療法は、のどの痛み、後鼻漏(鼻みずがのどに落ちる)、かぜ症状などを改善させることを目的としたものです。
塩化亜鉛溶液はタンパク質を変性させて組織や血管を収縮させる作用をもっているので、炎症を起こしている(赤くはれている)組織に塗ることで炎症を抑えることができます。
のどの周りには、口や鼻に入ってきた細菌やウイルスから身体を守るため、いくつかの「扁桃」があります。口を開けたときに見える「口蓋扁桃」(一般的に<扁桃腺>と呼ばれているところ)のほか、ふだん見ることができない上咽頭(鼻のいちばん奥の部分、のどちんこの裏側)にも「咽頭扁桃」(アデノイド)や「耳管扁桃」と呼ばれる扁桃があります。
細菌やウイルスにより咽頭扁桃や耳管扁桃が炎症を起こすと、のどの痛み、後鼻漏、かぜ症状などを起こします。塩化亜鉛を塗って炎症を抑えることで、これらの不快な症状の改善を目指します。
当院では細長い綿棒を鼻から入れて塩化亜鉛溶液を上咽頭に塗っています。綿棒は小さいですが、綿棒本体が中空になっているので塩化亜鉛溶液を補充しながら塗ることができ、先を曲げているので十分広い範囲に塗ることができます。
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